※連載中の作品を、第14話まで読んだところでの感想です。
主人公のルードは、休日のことしか考えていません。朝いちばんの空いたギルドで新聞を読み、休みの日には競技の観戦に出かける。仕事は最小限。
なのに周りは「あの人はもっとやれる」と言うんですね。で、実際もっとやれる。そこが可笑しい。
いいのは、力を隠していないところです。地味な格好をしているだけで、必要になったら普通に全部出す。だから話がサクサク進みます。正体を疑われて、見返して、というくだりがない。誤解される前に片がついているんですよ。
イベント屋として感心したのは、第4話から第6話あたり。何もない草原に興行を建てたら、人が集まって、屋台と宿が生えて、いつのまにか歓楽街になっていた。この経緯が数行でちゃんと腑に落ちるんです。場所が先じゃなくて、人が集まる理由が先。その順番で書かれているのが嬉しかったですね。
あと飯が美味い。焚き火のシチュー、山で採ったキノコ、醤油ベースのタレの焼き鳥。読んでいると腹が減ります。
肩の力を抜いて読める一作です。続き、楽しみです。