有名ボカロPになれなかった「私」が、かつて自分を神様と呼んでくれた少女・SUDACHIさんへ綴る、謝罪と感謝の物語。
夢を追い、数字に一喜一憂し、たった一度の成功に未来を期待する。けれど、どれだけ努力しても次の作品は届かない。
創作をする人なら、胸が苦しくなる場面がきっとあると思います。
特に心に残ったのは、人生の運を半分使い込んでしまったと語ったあと、残りの半分を「SUDACHIさんに見つけてもらえたこと」とする言葉でした。
何万人に届かなくても、たった一人が毎日作品を待ち、好きだと伝えてくれる。
その一人の存在が、作り手にとってどれほど大きな光になるのか。
静かな文章の中に、夢に破れた痛みと、今も消えない感謝が込められていて、読後も心に残りました。
この深海の先に何があるのか、最後まで読み続けたい作品です。