ひとこと紹介のとおり、第1話からわけの分からない状況に一気に引き込まれました。
冒頭の「何も分からないまま目を覚ます」という導入が秀逸で、主人公と同じ目線で少しずつ状況を理解していく構成がとても読みやすかったです。学校の薄暗い廊下や曇天、静けさなどの描写も雰囲気があり、不穏さがじわじわ伝わってきました。
「どんなに頑張っても主人公以外は全滅」という絶望的な設定もインパクトが強く、ゲーム知識があるから安心なのではなく、知っているからこそ焦りや絶望が増していく主人公の心情にも強く共感しました。
個人的には、「お腹が痛いので……始業式には遅れていきます」の一言が印象的でした。周囲から見ればただの体調不良ですが、読者だけはその裏にある切迫した理由を知っているので、一気に緊張感が高まる演出がとても好きです。
ラストの爆発から「悪夢のような物語の、はじまりの合図だ。」へ繋がる締め方も最高でした。思わずそのまま次の話を開きたくなる、とても引きの強い第1話だったと思います。
これから主人公がゲーム知識をどう活かし、この絶望的な状況に立ち向かっていくのか、とても楽しみです。応援しています!