神殿に囚われていた異世界の少女アザミと、彼女を守ることになった孤独な騎士ラインハルト。
最初は「聖女」と「護衛」という関係だったはずなのに、一緒に過ごす時間が増えるにつれて、二人の距離が少しずつ変わっていくのがたまりません。
無骨で人付き合いの苦手なラインハルトと、天真爛漫で遠慮のないアザミ。何気ない会話や食事、屋敷での小さな出来事の一つひとつが、長く孤独だった騎士の日常を少しずつ変えていきます。
「一緒にいてほしい」と願うアザミと、それを静かに受け入れるラインハルト。派手な恋愛描写ではないからこそ、二人が互いを特別な存在として意識していく過程が楽しみになる物語です。
世界観の作り込みが素晴らしく、作品世界にどっぷり浸れます。
文章がとても美しく、ストーリーの緩急も巧み。特に私は、「王子様が王子様らしい」という、ときめきと明るさを同時に届けてくれるカインハースト殿下が大好きです(笑)
物語は政治劇パートから始まるので、最初は少しだけ読み手の我慢が必要かもしれません。
登場人物の関係性が動き始めると一気に読みやすくなり、「この人たちをもっと見ていたい」と思える作品です。
ぜひたくさんの方に届いて欲しいです✨
【最初に覚えておくと読みやすい登場人物】
アザミ
異世界から召喚された聖女。常識にとらわれない素直さで、周囲の人間関係を少しずつ変えていく少女。
ラインハルト
帝国最強と名高い騎士団長。無口で強面だが、とても実直で不器用な人物。
カインハースト
帝国第一皇子。爽やかな王子様そのものの人物で、誰にでも優しい一方、政治家としての鋭さも持っています。