本作の主人公は、観察力が鋭くて、いろんなことに気がつきすぎて、するともう気を遣うしかなくなって、相手の心情を思うと断れなくて、ドツボに嵌まるタイプの子です。集団生活ではとても生きづらいでしょう。本人の感じ方としてはいいことよりも悪いこと(損すること)の方が多くて、黒星のビンゴを引いてしまうともう最悪な気分になるでしょうね。そういう描写が超リアルでした。そっち系の性格の方だと「あるある」と思うのではないでしょうか。
でも、そういう人って実は優秀だったりするんですよ。主に学業で能力を測る学校ではピンとこないかもしれませんが、集団で仕事をする職場では超重宝します。問題を誰よりも早く発見して、その解決策もサッと出せるんですからね。また、本人は先生を困らせてると思っていたかもしれませんが、むしろあの酷いグループメンバーのワークから何とか形にしようとしている姿を評価してたんじゃないでしょうか。ただそれって伝わらないんで後からでいいから言ってほしいですけどね。
脱線しましたけど、そういう気づきの力が強い子のさいっあくな気分を活写した良作です。