第49話 決めるの早いって

ええ、、、こう、最初は、、、


「退店できると言ったが何も退店しろ。となにも脅しをかけているわけではない」

「それくらいは理解している」


ボルギー・ラーラがそう言って俯いた。退店するのかどうか考えているのだろうな、、じゃあ他は?


ペリエンは何にも変わってないな、別に何か深く考えてる訳でも、、、無さそう、、、でビテンスさんはってあれ?


「いない、、、」

「本当だな」


隠れるところもここにはないから、多分バックヤードに行ったんだろう。実験に戻ったのかな、興味無かったのかな?


がちゃりとバックヤードからビテンスが戻ってきた、え実験じゃないの?


「それって、退店してからもう一度入店できるのか?」

「ああ、雨の日の深夜帯にバブル・フロートに入れれば、また時間が戻る所へ」

「なるほど」


、、、えっそんな条件あったの?雨の日で、、、深夜帯に、入店したら、、、この時間が戻る空間に入れるの?


ええ、、、運だったんだ、、、入れたの、、、っていやいやいや。そこじゃないそこじゃない。


「じゃあ私は、一旦退店する」

「そうか、わかった」


出ちゃうのか、、、別れるのか、、、


「あの、ビテンスさん」

「ん?」

「一旦って、、、」


少し笑って、近づいてきて話をする。なんかこう、別れが決まるとなると、、、少し変、、、


「ここに入ってきた時、実験器具は粗末なものだったし、素材もそんなにめぼしいものがなかったからな、一度退店して、集めてきてから戻る。ということだ」


ぽむ、と肩に手を置かれた。ビテンスさんは出ちゃうんだな。退店してしまうのか、、、


「さて、他は?どうする」


イピティスが急かす様に、、、言った訳ではないんだろうけど、少し急かされる気持ちになる。


私の答えはまだ出てない、出る理由も、、、出ない理由も、、、パッと思いつかない、、、


「私はまだいいや、もっと劇の極致にいってから退店する。一年かかる劇も作りたいし」

「じゃあペリエンは退店しないな、わかった」


「私もまだ良い、もう少しだけ、ここで弟の事を考えておく」

「君もか、わかった」


え、決めるの早い、、、ちょっと待ってよ、、、そんな早く決まるの皆んな?


「さて、残った君は?」

「あー、、、えっと、、、」


、、、、、、



、、、


別に、戻れるなら、いいか。


「退店、します」



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