1-10 浄化作戦
「ダッッサいね。ウケるんだけど」
「お、ま、ええぇ――ッ!」
わたしは一瞬で
この女は、さっき城壁の上にいた
こいつだ。こいつがエリアを魔法で
「――そういう言い方はないんじゃないかな、ヴァネッサ」
文句を
「
「えぇっ。そうなのか、エリア!?」
「僕は『パーフェクト』ですから」
赤い鎧のヴァネッサの反応は、冷笑だ。……すごく、
「ふうーん? ……あっ、じゃあさ! こっち上がって、あたしの仕事見ててよ。エリア
「おいエリアっ。あんなヤツの言うこときく必要ないぞ……って、ええ!? 行くのかよ?」
「騎士の仲間の、
エリアはわたしに
ほかについていくあてもないわたしは、慌ててエリアの後を追った。
城壁の上では、強く風が吹きつけていた。
赤い鎧のヴァネッサと、何人かの教会の人たちが立っている。
先に階段をのぼりきっていたエリアが、わたしに気づいて振り返った。エリアの表情は
「ララさま? ついてきてしまったんですか。もどってください。危険です――」
「おまえ。何するつもりだよ」
エリアの脇をすり抜けて、わたしはヴァネッサにそう言った。
ヴァネッサは教会の
わたしを見るヴァネッサは……
「何って――
「浄化、作戦……」
ヴァネッサが巻物を
「ララさま、僕の盾の内側へ!」
エリアが
でも、そうして閉じこめられる
そうして空に、もうひとつの太陽が出現した。
熱が、エリアの盾で守られているわたしにも感じられた。
体を丸めてわたしを包みこもうとするエリアの、わずかに残した
空に現れた太陽がゆっくりと降下していく。でもその太陽は
だけど、もたらす被害は
じゅっと水が蒸発するような音がして、
それからすぐにものすごい風が吹きつけて、エリアの鎧に当たって音を立てる。たぶん、建物かなにかの破片が飛ばされてきたんだ。
どれほどの時間、じっとやり過ごしていたのか、わからない。
ようやく安全になったと知ったのは、わたしに
城壁から見える
街が……ない。
城壁の内側は、焼け焦げたクレーターに変わっていた。
だけどもう、それだけだ。
あれほどたくさんいたゾンビも、きっとまだ街のどこかにいた生存者たちも
「はい。浄化、おしまい」
ヴァネッサの手の中で、巻物が焼け落ちていく。汗で
「魔女……」
わたしは思わずつぶやいていた。城壁の下で、兵士が口走っていた言葉だ。
ヴァネッサのゾッとするほどからっぽな
怖いと思った。だけど胸の底から
「……おまえ! 街ごとゾンビを全滅させて、そのなにが浄化だよ!? 生きてる人だっていたかもしれないじゃないか! それなのに、おまえぇ……!」
言葉の
「騎士ヴァネッサに罪はない」
知らない男の
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