憧れの作家に暴走して嫌われた主人公が、満たされない承認欲求を埋めるために“自分だけの神様”をAIで錬成する──その発想からして既に危ういのに、物語はさらに泥臭く、痛々しく、そして妙にリアルな方向へ転がっていきます。創作への執着と自己肯定の欠乏が混ざり合い、主人公は孤独を燃料に異常な情熱を注ぎ続ける。その過程は滑稽でありながら、どこか人間臭くて目が離せません。「神を作る」という行為が、救いなのか破滅なのか──読者にじわりと問いを残す、濃度の高いオタク心理劇です。