「密室はツンデレだ」と真顔で言い切る先生を、最初はただの変人だと思っていた。けれど、その奇妙な“ツンデレ論”が、誰も入れず出られないはずの密室を次々と解体していく様子は、論理というより魔法に近い。恋愛論のような軽さで不可能犯罪をほどいていくうちに、ボク自身もその世界に引きずり込まれ、気づけば先生への感情まで揺らぎ始める。七つの密室がそれぞれ違う顔を見せる、軽妙でちょっと甘いミステリ連作。
屋敷の密室で死んでいた夫人。その謎に挑む「先生」は、ツンデレを愛してやまないあまり、密室をツンデレだと言い出す変人だった……?密室とツンデレ。どうやったらこの二つを関連付けようと思えるのか、まずその発想に拍手を贈りたい。しかもツンデレのインパクトだけにあらず、ちゃんと謎解き要素もバッチリのミステリーだ。ミステリー好きのあなたも、ツンデレ好きのあなたも、ぜひお楽しみください。