冒険者になる夢に破れ、何をやってもうまくいかない日々を送る主人公。そんな彼の自宅に、ある日突然ダンジョンが現れるところから物語は始まります。
押し入れの奥にダンジョンができるという導入が面白く、序盤から一気に物語へ引き込まれました。現代社会にダンジョンや冒険者制度が存在する世界観も分かりやすく、説明が物語の流れに自然に組み込まれているため、すんなりと読み進められます。
主人公は決して格好いいだけの人物ではありません。怠惰で、調子に乗りやすく、どこか危うい。それでも、諦めきれない夢にしがみつき、自分の力で這い上がろうとする姿には、不思議と応援したくなる魅力があります。
戦闘も単純な力押しではなく、敵の特徴を見極めながら攻略していく面白さがあります。さらに、主人公の持つ能力には強力さだけでなく不気味さや代償もあり、この先どのように成長していくのか期待が高まります。
落ちこぼれからの成り上がり、現代ダンジョン、少しダークで危険な主人公が好きな方におすすめしたい作品です。