第23話 『市民準備part3(3/3)』

モセルに捕まえられたサポート役、

準備を終えた市民も加わり、徐々に都市から人が去って行く。


ほとんどの、市民達が球体に乗り込み、残すはタルカとモセル、そして荷造りを未だに出来ていないサポート役となった。


「今から荷造りだと?手伝うから急げ!!」


モセルがサポート役達と荷造りに向かう。


良いか?気合いが足りないから、こういう事になるんだ!!

なぜもっと早く済まさなかった?


「………。」

(コーカクさんと、あなたのせいで…)

(おかしい…絶対おかしいこんなの…)


納得いかない顔のサポート役達は慌てて準備を始める。


静まり返った都市を見てタルカは、この街で生まれ育った思い出を振り返りながら…


(なんだか寂しくなるな…)


と思い出に浸かっていると・・・


「何を黄昏たそがれてる…」


後ろから、コーカクが来てタルカの両肩に手を置き、静寂に包まれた都市を見ながら言う。


「まさか…こんな事になるとはな…。でも、先も楽しみだな。そう思わないか?みんなの未来がタルカに掛かってる。頼んだぞ!」


タルカの両肩を手で軽く叩くと笑いながら、誰も居なくなった道を散歩するコーカク。


その道の奥からサポート役の荷物を抱えたモセルが全速力で走って来る。


「なんだ?モセルまだ終わってないのか?」


「これはサポート役達の荷物だ!連中まだ終わらない!!」


「な…んだと…!!終わらないだと?」


モセルとコーカクが入れ替わる様に、

サポート役達が必死に荷造りしてる場所へ向かう。


「先に行ってるからな!」


モセルは、タルカの横を通り過ぎながら言うと同時に、重すぎたのか荷物の半分をタルカの横に置いて行く!


(えぇ!?荷物運ぶの??)


仕方なくサポート役の荷物を持ち、

出入口に向かおうとすると、

後方から猛烈な威圧感を感じ取ったタルカ。


振り返ると、、、。


コーカクが凄い形相でサポート役の荷物を持ちながら走る。


「アイツら…こんなに荷物を持たせやがって…許さん!!私に何か恨みでもあるんか!!」


そう言いながらコーカクが出入口に走って行く…


「まだ待って!!」

「置いてかないで!」

「何でこんなに急がなきゃならない…」

「荷物落とした!荷物落としたよ!!」

「早く!早く!」


サポート役達が両手に荷物を抱えてダッシュ!!


「先に行ってます!!」

「もう後には誰も居ないよ!」

「もうね…荷物多過ぎ…」

「コーカクさん何持ってた??

あの人、絶対間違えてる…捨てるはずのゴミが無いんだよね…まぁいっか!」


最後のサポート役が扉へ上がっていき、残すはタルカ1人。


タルカは、出入口に向かう前に都市の方を向いて一言。


今までありがとう……。


続く。

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