第三章の途中まで読んでいるところですがレビューします
神社、祓師、神獣、妖といった和風ファンタジーの要素が、現代の自然破壊や人間社会の問題と結びつけて描かれている点が印象に残りました。単に妖を倒す物語ではなく、人間と自然、異なる種族がどのように共存できるのかという問いが、物語を深くしていると思います。
主人公の依芙姫は、祓師の家系に生まれながら祓いの力を使えないという弱さを抱える一方で、危険な場面では自ら立ち向かう強さも持っています。凛々しい外見と、初恋を忘れられずにいる繊細な内面との対比も魅力的でした。
特に興味を引かれたのは、六年ぶりに再会した碧威が、美しく可愛らしくもあるキャラとして描かれているところです。幼なじみで許嫁でもある晴真との関係を含め、三人の感情がそれぞれの立場や過去とどう結びついていくのか、先が気になります。
また、物語が進むにつれて、いろんなタイプの妖が登場するところも魅力的だと感じました。とくに副担任のキャラが面白いと思いました。緊張感のある物語の中に、こうした個性的で面白い人物が入ることで、作品が生まれているんだと感じ、レビューしたくなりました。
善悪を単純に分けず、自然を守ることや、異なる存在と共に生きることまで考えさせる作品です。物語の謎と三人の関係が、これからどのように展開していくのか楽しみにしています。
第一章まで一気に読み進めさせていただきました。
結論から申し上げると面白さや切なさ、胸キュン、そしてバトルと設定の深さなどのすべてがかなりハイレベルな作品だと思いました。
物語の根底にあるのは、メガソーラーや風力発電による森林破壊。
それがただの環境破壊でなく自然の精氣が失われ、現代人の不満や邪気が街に溜まることで妖が悪妖へと変貌するという設定です。
そんな物語の中で私が特に見入ったキャラが磐守 依芙姫です。
長身で凛々しく、周囲からは男姫と呼ばれるかっこいいヒロイン。
しかしその内面は自分の身長や髪にコンプレックスを抱き、初恋の思い出を大切にし続ける乙女そのもの。
切られた髪に涙する可愛い部分も見せる一方で、襲ってきた神獣に対して迷いなくキックを叩き込む逞しさも兼ね備え、その強さもこのキャラの魅力だと思いました。
また二度も殺されかけながら、生きていてくれて良かったと泣いたその姿は、正しく光そのものです。
そして物語は第二章へと突入します。
恋愛、バトル、そして伝奇ミステリーとしての面白さは、はたしてこれからどれだけ加速していくのでしょうか。
間違いなくカクヨムの現代ファンタジー読者なら気に入るであろう一作。
そう感じられた物語でした。