拝読させていただきました。独特のレトリックと変則的な展開によって、じわじわと足元を浸食されるような不思議な読後感でした。怪異という理不尽に対して、緻密なロジックで対峙しようとする彼らの泥臭い人間味に惹かれます。理屈だけでは処理しきれない感情の揺らぎ(エラー)が、飾らない生きた言葉として描写されていて見事です。大仰な表現に頼らず、割り切れない日常の歪みをそのまま提示してくれる、少し苦味のある誠実な作品だと思いました。