宇宙から落下してきた巨木に壊滅させられる新宿。
落ちてきた【宙の木】は人を襲い始め、人類と木との戦いの物語が始まる。
冒頭、突然落ちてきた木に壊滅させられる新宿の場面がすさまじい。
ディザスタームービーのように壊される日常、無残に死んでいく人を描く描写はリアルかつ容赦がなく引き込まれる。
その後、木がどんどん周囲の生き物を食い始め、実から凶暴なモンスターを出して人々を襲わせる展開になって日本は更なる絶望に落とされる。
多くの人間が犠牲になるのだ。その中にはさまざまな人間が含まれる。
その中で、最も印象的な死にざまを見せるのが、実在の政治家をモデルにしたとおぼしき「都知事」である。モデルにされたのが誰かは、はっきりとは分からないが、たぶん多くに人がなんか見覚えあるような気がするだろう。
常にマスコミ受けを意識し、どんな事でも自分をよく見せることに利用するしたたかな政治家。そんな大物ですら圧倒的脅威の前にはただの犠牲者でしかない、というのはパニックホラーの定番ではあるが、本作の都知事いじりはその域をちょっと通り越していて少しツボってしまった。大惨事のかなり深刻なトーンだったのにちょっと面白くなってはいまいか。
壮大なスケールの物語が好きな人。残酷な描写があっても平気な人におすすめの一作。