夕立の匂いまで感じられるような、少し不思議で、とても楽しい青春のお話でした。
特に、主人公がある場面で自分の中の「昔の自分」と向き合う瞬間が忘れられません。あのあと二人は、きっと誰にも理解されなくても笑い合える時間を少しずつ重ねてきたのかな、と勝手に想像してしまいました。
会話の間や主人公の心の声がとても面白く、笑いながら読んでいたのに、ふと胸が温かくなる瞬間もあります。題名の言葉も読み終えたあとに、雨粒をまとった花のように心へ残りました。
少し変わった出会いから始まる、優しくて可笑しくて愛おしい物語です。青春ものが好きな方にも、何かを好きだった昔の自分を忘れかけている方にも、ぜひ読んでほしい作品でした。
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