王都最古の大聖堂で行われる、公女リシェル・クレイモアの結婚式。
しかし一年前、同じ場所で彼女は屈辱の婚約破棄を受けている。
見知らぬ女を連れたセドリック王子が高らかに宣言した、「俺は――愛を選ぶ!」
政略結婚とはいえ、あまりにも身勝手な破棄劇だった。
だが今度のリシェルは違う。
仮面の執事クラウスと共に、彼女は“真実”へ踏み込む。
芝居の終幕には祝砲を――
クラウスの静かな言葉が示すように、これはただの復讐劇ではなく、“愛と逆転のロマンス劇場”としての痛快なカタルシスが待っている。
婚約破棄の裏に隠された陰謀。
仮面の執事が秘める正体。
そして、祝砲が空を裂く瞬間に明かされる真実。
シリアスもラブも笑いも、全部まとめて吹き飛ばす爽快感が魅力で、リシェルの強さとクラウスの優雅な支えが、読者を“逆転のハピエン”へと導いていく。
婚約破棄から始まる痛快ロマンス。
祝砲が鳴り響くその瞬間、物語は最高の幕を迎える。