いつも帰りが夜遅く、疲弊しているのですが、明日は空を見上げながら帰路につこうと思います。心が洗われるような、じんわりとしたあたたかさをありがとうございます…!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(121文字)
居酒屋で交わされる、同僚たちのマイホームや結婚といった「普通の人生設計」の会話。その輪に加わりながらも、どこか馴染めない違和感を抱える会社員の主人公。「普通」とは一体何なのか。皆のように、同じような人生を歩まねば、自分は異物として見られてしまうのか。いつまでも人が考えなければならない、哲学的、道徳的問題を七夕の星に重ねて繊細かつ丁寧に気持ちが込められた一作です。
七夕に読んでほしい短編です。そらし目、という言葉を初めて知りました。気分が落ち込んでも、ぎすぎすしていても、夜空を眺めたくなる、そんな小説です。