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  • 戻れない、海への応援コメント

    戻れない関係性のモチーフとして機能する海や波が素敵だと思いました。
    波は寄せては返す、戻れるものという印象が強くあるのですが、本連作から伝わってくる想いを通すとそれこそが重要な点である気がしてきます。
    形としては戻れるはずであり、今まで通り自然でいれば関係性を戻すこともできると思うのですが、最後のストッパーである自分の良心みたいなものが騒いでいるから、なにもなかったことには出来ず、形を戻すことができないみたいな状態を、海や波というモチーフを使うからこそ感情的に肯定してくれるような気がするのだと思います。

    また、人魚との対比が水族館のいきものとして表されているのが好きです。
    人魚の真なる幻想的なイメージと、人工的に飼育されている、整った生物としてのイメージが、本当に綺麗なものには触れづらく、綺麗さを装っているものの方が触れやすいみたいな心情が一気に広がっていく感覚がするから好きです。
    人魚側から水族館の綺麗さの正体が透けて見えていることがわかるのも皮肉が効いていて素敵でした。

    さらに、連作として流れているストーリーはもちろん、一首単体で読んだときのパワーも魅力的でした。
    一番好きなのは八首目です。
    ?マークの位置や【堰き止められていたのでしょうか】で後半部を全て使い切ることで、音数以上の間とリズム感、主体の心情を直に伝えるためのドラマ性を生み出しているように感じるからです。
    少しズレてしまうかもしれませんが、堰という字が海とは非常にかけ離れた雰囲気を感じるところも表現と相まって好きです。

    いきなりの長文失礼しました。

    作者からの返信

    とても丁寧に読んでくださってありがとうございます!
    タイトルの「戻れない」理由とか「人魚」「水族館」の関係性とかを深く読み取っていただけてうれしいです
    8首目はこの連作を作っている流れでスッと出てきた1首でした
    私もわりと気に入っている1首なのでそう言っていただけて幸せです
    こんなに丁寧な感想をいただけるとは思わず、感激しました🥹
    ★と素敵なレビューまでありがとうございました🫶