荒廃した世界でゴミ箱を漁りながら生きる主人公の視点で描かれる不思議で残酷な物語。
幼い口調の軽やかな語りと、戦争・貧困・差別という重い現実の落差が強烈な印象を残す。何も知らない子どもの純粋な視線が逆に世界の異常さを浮かび上がらせている。
一見ふざけたような文体の奥に、見捨てられた子どもたちの孤独やそれでも誰かと笑いながら生きようとする強さがある作品。
最後のサソリせんべいへの願いは、小さな願いだからこそ胸に残る。
独特の世界観と語り口に、作者の才能を感じる作品。
これ高校生が書いてるんだよなぁ…と思うとこの作品の世界観が余計に強烈に見えてくる。
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