マレルの歌が心をそっと揺らし、サーテルコールの世界が少しずつ明るくなっていく過程がとても優しい物語。詩が人の心を救い、前へ進む力を与える瞬間が丁寧に描かれていて、読んでいるこちらまで温かくなる。暗い景色が光へと変わっていく感覚が心地よく、二人が紡ぐ旋律に自然と引き込まれる。静かで柔らかな余韻が残る一作。