理不尽なことに、機織りをサボったということにされてしまって、千年も旦那さんとの逢瀬を一年に一度に限定されてしまった織姫さん。よく聞く童話だと、会える日を待つか弱い女性のイメージなのですが……本作は違います。
強いです。
サボったと勘違いされたのを弁明できなかったという一度の失敗から学び、織物で勤怠記録を付け始めたのです。日付も用途も報告もぜーんぶ、織って記録。
言った言ってない戦争で口論したすえ議事録を付けるようになった社畜のようなタフさです。
良いですね、この織姫さん。好感度バツグンです。千年の苦行の要因となってしまった勘違いさんに対しネチネチ掘り返すではなく、ドライ。ドライにやれる対策はきっちりやりつつ、千年の愛を貫く強強な女性です。
出番は少ないですが、旦那さんである彦星さんもキャラクターがよくて、何でもすぐに牛にたとえる。牛愛に溢れる牛飼いさんです。
とにかくキャラクターが良い、ひと味違う七夕の物語。
七夕は過ぎてしまいましたが、お勧めです。