近未来、とある男が古来の悪魔を召喚した。
彼の目的はとある切実な願い――悪魔的な能力がなければ解決しようのない――を叶えてもらうためであった。
しかし古来の悪魔は悪魔らしく、狡猾であった。抜け穴をついて見事に男を出し抜いたのだ。
さて、その願いの内容と代償とは。
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悪魔はビジネスライクな存在だとされている。
性格は悪いだろうが、あくまで対価という形式で進める分、「主のために可及的速やかに失せろ」と滅してくる天使よりかは、かなり話が分かる連中ではある。
本作はそんなビジネスの駆け引きがもたらした悲劇である。
純朴な田舎青年にベテランの詐欺師が夢を売りつけてきたような形だ。
そんな、と思った時にはもう遅い。過ぎた時間は巻き戻せない。
力なく膝をつくしかない――本作の最大の特徴は、それが「お互い」に発生したことなのである。
どういうことか。ぜひご一読を。