数字で神を仕分ける世界で、ただ一柱だけ測れない存在と出会う。その不気味さよりも、「私の声は事実に入るのか」と問う神の孤独が胸に残りました。誰の色にも染まらない相馬が、だからこそ各勢力の思惑に挟まれていくのも息苦しいです。守ってくれる鷺沼の手さえ、優しさなのか利用なのか判別できない。名を持たない神と、色を持たない男。似た者同士の二人が、他人に居場所を決められていくのが切ないです。妙に忘れられません。