嫌なことがあった兄妹が、雨宿り先で偶然再会するお話です。あるあるとうっすらとした気味悪さへのカウンターが、読後のスッキリ感を強めてくれます。そして私は、カウンターを食らう立場でした。反省します。
お互いに嫌なことのあった後、たまたま再開する兄妹。昔から仲が良かったのだろう事が想像できる、軽快なやり取りに、心が穏やかになる一編の物語です。
危険地帯から、絶対安全地帯に駆け込んだ妹。愚痴を言い合って、笑い合って、そんな何気ないやり取りの積み重ねだけで成立してしまう兄妹の空気感。変に飾らない信頼関係が読んでいる方の気持ちを落ち着かせる。雨の軒先でハズレが逆転していく。夕立がやがて晴れ空になるような一篇。