再び矢島聡美の場合への応援コメント
前話のラストで描かれた「幸せな家庭」が、こんな形でひっくり返るとは思いませんでした。冒頭は遼介の第一志望A判定や沖縄旅行の約束など、本当に理想的な家族の食卓に見えるだけに、その後の落差が強烈でした。
特に、「あの男は一度も自分から反抗期代行業者だと名乗っていない」という種明かしがすごくうまかったです。聡美が渡した花柄の封筒と10万円がそのまま紫乃に渡り、遼介から回収された反抗期まで紫乃に押しつけられていた。反抗期を消してくれるサービスではなく、誰かに移しているだけだったとわかり、これまでの何気ない描写が全部怖い伏線に変わりました。
紫乃の舌打ちや「そういうのが一番うぜえんだよ」という言葉が、以前の遼介と重なるところもぞっとしました。紫乃自身がずっと溜め込んでいた怒りに、遼介の反抗期まで加わってしまったのだと思うと、あの暴走にも恐ろしい説得力があります。
聡美も最初から誰かを不幸にしたかったわけではなく、ただ以前の家族を取り戻したかっただけなんですよね。だからこそ、その願いの代償が別の家庭を壊し、最後には自分のもとへ返ってくる展開が重かったです。「私がこうなったのは、聡美さんのせい」という紫乃の言葉も、簡単には否定できないのがつらい……。
そして事件数が10件から11件に増え、別の家庭では「最近の子は荒れてる」「反抗期でも拗らせたんじゃないか」と片づけられてしまうラストもすごく効いていました。誰も本当の原因を知らないまま、また同じサービスを利用する人が現れるかもしれない。読み終わったあとまで嫌な想像が広がる、見事な締め方でした。
作者からの返信
返信が大変遅くなってしまい本当に申し訳ありません!!!素敵なご感想ありがとうございます!!まずは最後までお読みいただきありがとうございました。゚(゚´ω`゚)゚。
種明かしは、ここで読んでいる方を驚かせたいのですごく慎重に書いた所です。紫乃が以前の遼介と重なって見える所も、最後にニュースを挟む所も、自分でもとても気に入ってるんです!
まさか全部のエピソードにこんなに丁寧にご感想をくださるとは…本当に頭が上がりません。改めてありがとうございました!楽しんで読んでいただけたのであれば幸いです!
乾紫乃の場合への応援コメント
前の「矢島聡美の場合」では、家族を幸せに戻してくれるようにも見えた「反抗期代行」が、紫乃の視点から見るとこんなにも恐ろしいものだったのかと、ぞっとしました。
87点で学年最高点なのに責められ、何をしても翔太郎と比べられる冒頭からかなり苦しかったです。「期待している」という言葉まで、紫乃を逃げられなくするための鎖のようになっているのがつらい……。昔は母親に反抗して、紫乃と一緒に家出しようとしてくれた翔太郎が、野球道具を笑顔で捨てる場面も強く印象に残りました。ただ聞き分けのいい子になったのではなく、反抗する気持ちそのものを奪われていたのだとわかると、本当に恐ろしいです。
そして、黒いスーツの男が紫乃の話を遮らずに聞き、「あなたは何も悪くない」と言ってくれる場面では、紫乃が救われた気持ちになるのもすごくよくわかりました。だからこそ、彼が「反抗期を回収する仕事をしている」と明かした瞬間、神様から悪魔に変わったように見える描写が効いていました。それでも「普段言えないことを反抗期のせいにすればいい」と言われたら、ずっと我慢してきた紫乃が引き受けてしまうのも自然で、うまい誘い方だなと思います。
結局このサービスは、反抗期を消しているのではなく、行き場を失った怒りを別の誰かに押しつけているだけなんですね。「紫乃さんもよく知っている方」という言葉から、瓶の中身が誰のものなのかも気になります。全部飲み干した紫乃が走り去り、最後に男が「声をかける方を間違えてしまった」とこぼす締めも不穏すぎました。冒頭に出てきた中学生による事件までつながって見えて、一気に怖さが増しました。
紫乃がこれから何をしてしまうのか、そしてこのサービスの正体がどこまで明かされるのか、怖いけれど続きがとても気になります。
作者からの返信
返信が大変遅くなってしまい本当に申し訳ありません!!!素敵なご感想ありがとうございます!!
そうなんです!!!同じサービスでも、受け取る人の立場によって見え方が全然変わる所はすごく工夫しました!Song様は本当に褒めてほしいところを褒めてくださるのでものすごく嬉しいです!!もしかして私の心読んでらっしゃいますか…!?(震)サービスの正体がわかる所もできるだけ丁寧に不気味さを出しながら書くことを意識しました!
改めて、丁寧なご感想ありがとうございました!
矢島聡美の場合への応援コメント
最初は、反抗期の息子にどう接すればいいのかわからない母親の苦悩を描いた、かなり現実的な家庭の話だと思って読んでいました。遼介に話しかけても無視され、勇気を出して向き合おうとすれば怒鳴られ、さらに夫からも「母親が悪い」と責められる……聡美が少しずつ追い詰められていく流れが生々しくて、読んでいて胸が苦しくなりました。明るいテレビ番組の内容が、逆に聡美の孤独を浮き彫りにしているのも印象的でした。
そこへ「反抗期代行」という、ちょっと笑ってしまいそうな名前のサービスが登場するのですが、実際に遼介が素直になってからは、嬉しいはずなのにずっと薄気味悪さが残るのが面白かったです。特に遼介本人が「俺ずっとこんなだと思うけど」と言う場面で、一気に怖さが増しました。
しかも、夫は自分では聡美を支えなかったのに、サービスを使ったことだけは強く責めるんですよね。その身勝手さがしっかり描かれているので、聡美が今度は夫の“イライラ”まで回収してもらう展開にも、怖いと思いながら妙に納得してしまいました。
最後は家族全員が笑顔で食卓を囲み、表面上は理想的な家庭になっているのに、「本当にこれを幸せと呼んでいいのか?」という引っかかりが残ります。「聡美の望んだ、幸せな家庭だった」という締め方がとても効いていて、読み終わったあとに冒頭の事件のニュースや、“回収したイライラはどこへ行ったのか”まで考えさせられました。日常の苦しさと不思議なサービスが自然につながった、後味のぞくっとするお話でした。
作者からの返信
返信が大変遅くなってしまい本当に申し訳ありません!!丁寧なご感想本当にありがとうございます!
テレビ番組の内容と晄のクズっぷりは工夫したところです。私も晄は結構気に入ってるキャラなんですよね笑。そこに気づいていただけて嬉しいです!しかもこの時点で冒頭のニュースに気づいていらっしゃるとは…さすがです✨
改めて、素敵なご感想ありがとうございました!
編集済
再び矢島聡美の場合への応援コメント
反抗期を買い取ってくれる業者なんて本当にあったらいいなと思います。
買い取った分の反抗期はどこかに捨てていただいて…。でもそれだと不法投棄でしょうか。
本当は親子で向き合わなきゃいけない問題だと思いますが、親だって人間ですから、この作品の親御さんたちの気持ちはよく分かります。
とても読みやすかったです。応援の気持ちを込めて評価もさせていただきますね。
作者からの返信
返信が遅くなってしまい大変申し訳ありません!!お読みいただき、またご感想とレビューをいただき本当にありがとうございます!!
そうなんです。反抗期はたくさんの人が悩む事だと思いますし、晄の発言にも一理あるよなぁと自分でも書きながら思っていました。それでも追い詰められると、ほかの誰かを苦しめてでもそこから抜け出したくなってしまうんですよね…そんな人間の闇みたいなものが伝われば作者冥利に尽きる気分です!
改めて、素敵なご感想とレビューありがとうございました!