いや〜。。。ただただ感動いたしました💦
これほどまでに、美しく紡がれた物語は少ないと思います。
ページをめくるたび、目の前にどこまでも美しく、どこか切ない海の情景が広がっていくような感覚に囚われます。
波の音や、吹き抜ける風の冷たさまで伝わってくるような丁寧な描写が、物語の世界観へ一気に引き込んでくれます。
その美しい世界の中で、過酷な宿命を背負いながらも、自らの足で一歩ずつ進む道を選び取っていく主人公の姿が本当に愛おしく、胸を打ちます。
ラストの悟りを開き、尚も進む姿には心からの感動で震えました。
心に深く残る情景描写が好きな方に、
ぜひ旅の始まりを見届けてほしい。
そう心からお薦めできる名作です。
八歳になる少女エレンが願ったのは、ヴァイオリンの演奏会。
そんな小さな願いから始まった物語は、一粒のアメシストとの出会いをきっかけに、思いもよらない方向へと広がっていきます。
失敗したくないという思い。宝石の美しさへの憧れ。そして「もっと知りたい」という純粋な好奇心。
その輝きを追い求めるエレンとともに、物語はやがてある大きな問いへと繋がっていきます。
特に面白かったのは、神や教会が絶対の答えを与える存在として描かれていないところ。司祭も間違い、教義も変わる。だからこそ、何を信じ、どう生きるのかを読む側も自然と考えさせられます。
少女の小さな願いがどこまで広がっていくのか、ぜひ最後まで見届けてほしい、静かで不思議な寓話です。