「原稿を食べるやぎ」という不思議な設定に惹かれて読み始めましたが、本当に描かれていたのは編集者と作家の信頼、そして作品に人生を懸ける覚悟でした。石田から昂へ受け継がれる想いが丁寧に積み重ねられ、終盤の「これは売れる。俺が、売る」という一言には胸が熱くなります。派手な展開ではなく、人を育て、物語を育てる編集者の姿を描いた、とても心に残る作品です。