本作は、一冊のノートと遭遇し、体験した奇妙なできごとを綴ったモキュメンタリーホラーです。
古本屋で購入した本の中に、一冊、奇妙なノートが混じっており、そのノートにはぽつぽつと、取り留めなく、何かの事件に関するメモのようなものが記されている。
テレビの報道越しに語られる事件と、主人公の手元にあるノートが記す短い文字たちとの薄気味悪いリンク、ノートに魅入られたかのように引き起こされる主人公の無意識な行動……。
不思議な余韻を残して、話は幕を閉じます。
作中で、「奇妙な未完成さ」について語られる場面があったのですが(どんな文脈かはネタバレになるので伏せておきます)、
本作はまさにあえて奇妙に未完成にすることで、不気味さを演出しているように感じます。
じっさい何があったのか。
偶然手に入れたノートはいったい、何だったのか。
お勧めです。
未読の方はぜひ、この奇妙さを、不気味さを、体験してみてください。