第2話

「青春」


第一話


「出逢い。」


あれは24歳の夏がもうすぐ、過ぎようとしていた頃だった。


今振り返ると、当時の俺は常に答? 上手くは言い表せないが、漠然とした何かを探していた様な気がする。



何者かになりたかったあの日々。ADHDを抱え、健常者と呼ばれる他者と比べては自信を無くしては、しかし、自身に向き合い続けていた。


何故だ、何故、日本では上手くやれない?


海外の人達と接する時、自分はあんなにも自分らしくいられたのに、、と。  海外、特に英語留学していたフィリピンでは、むしろ健常者よりも、自分は友達が多かった。


空気を読む、なるべく、物事をそつなく、無難に、皆と同じく、、当時の俺には日本の同調圧力文化に、もがき続けていたと思う。


だが、時が経った今では、様々な国を見てきて、俺は母国、日本が好きになれた。外を見て中を知る、とは、この事かと思う。



少し話が逸れたが、当時、そんな葛藤を抱え生きていた俺に転機が訪れる。



当時、学生時代から通っていた、とあるメンタルクリニックで、主治医に「あなたにお勧めがあって、精神科デイケアに通ってみない?」



と提案を受けた。


この時の主治医の一言で、あの大切な日々への、青春への扉が開かれたのだ。


そして、、後日。


あれは8月も半ばを過ぎ、晩夏の時期だった。


最初、右も左も分からなかった、デイケアで、俺は先ず、久野さんと言う自分より少し年上の穏やかそうな青年だった。


久野さんに紹介されて、俺は施設内を見学した。


建物の中には沢山の人達がいて、皆、障害があるが、活気で溢れていた。


陶芸クラブや、茶話会、英会話、歴史クラブに、体育館での運動等、様々なプログラムがあった。


見る物全てが新鮮で、俺は中々楽しそうな所だなぁ、、と感じていた。



「では、山本さん、次は歴史クラブを覗いて見ましょう!」


担当の久野さんと共に、とある一室を開くと、そこには、10人程のメンバー達がいて、皆で歴史話を語っていた。


「はい、皆さん! それでは、今日は見学の方が来ておりますので、、そうだ! 大谷カケルさん、普段どんな活動をしているか、代表して説明してもらえますか?」


と彼が目を向けた先には、地毛なのだろうか、少し薄茶色の髪に整った顔立ちの小柄な青年が、分かりやすく説明してくれた。


何故だか、俺は本能的に分かった。


彼とは親友になれると。。


なぁ、カケル、、あの日の出逢いも、そして別れも、既に決められていた事なのかな。。


沢山笑って、沢山葛藤して、、君がいつも俺の隣にいてくれた日々を忘れない。


今日も青空は広がっている。


けれど、あの日々、二人して見上げた空はもっと高く蒼く広かった気がする。


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青春 小太郎 @rocky4250

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