この作品は、一度は最悪の結末を迎えた世界で、もう一度出会った仲間たちが、大切な人との日常を守るためにそれぞれの道を選んでいく現代ファンタジーだと思います。
序盤では大学生たちの恋愛やダブルデートといった穏やかな日常が描かれますが、その裏では異世界からの脅威や、それぞれが隠している秘密が少しずつ動き始めます。
特に印象的なのが、立場も正体も違う二人の少女が、互いを警戒しながらも「大切な人を守る」という一点で迷わず共闘するところです。恋愛と異能バトルが別々ではなく、守りたい相手の存在そのものが戦う理由になっています。
また、力を持たない少年たちも、勢いだけで戦いへ飛び込むのではなく、自分が死んだ時に残される家族のことまで考えたうえで、それでも守る側へ進むことを選びます。その覚悟を丁寧に描いているところにも説得力を感じました。
序盤までの紹介となりますが、一度失った未来を変える物語や、恋愛と異能バトルが絡み合う青春ファンタジーが好きな人にはおすすめの物語だと思います。