仕事上のライバルであり、大学時代の友人。
酔った勢いでのキス。
素直になれないまま、伝えられない恋心――
多くの人がBLに求める要素がすべて詰まった本作。
それを彩るのは作者様の巧みな筆致。
深く心を抉りつつ、繊細な針で刺すような心理描写に引き込まれます。
特出すべきは主人公、杉田の葛藤。
高嶺の花ともてはやされる美貌の彼は、
いつもどこか張りつめていて、孤高でいる。
美しいから手を出せないようで、
彼自身が人を寄せ付けないようにしているようで。
その彼が纏う雰囲気を無遠慮に壊し、内側からも搔き乱してくるのが
友人でライバルの同僚・結城。
結城に惹かれているはずなのに、
甘く囁かれれば体を許してしまうのに。
杉田が素直になることがないのは、
杉田をあまりに「分かりすぎる」結城が
彼の地雷のような感情を踏み抜いてくるから。
両片想いなのに、恋情だけでは尽きぬ切られない事情。
けれども持ち前の器用さと杉田への深い愛を持った結城は
執着とも呼べる根気強さで
高嶺の花に刺さり、絡みつく棘を丁寧に解いてくれる。
そうして結ばれる未来を信じながら読み進めています。
称するならばきっと「もだきゅんラブ」
作者様の巧みなストーリーテーリングに吞まれながら、
極上ラブの結末を目撃しましょう。
杉田ーーーー幸せになれよっ!!!!
この『高嶺の華』というBL作品。
オフィスラブ好きにはたまりません。
携帯販売会社の敏腕営業マンである杉田。
大学時代からの友人で、杉田から常に一位を奪ってきた永遠のライバル、結城。
色々な葛藤から彼のもとを離れたいのに、なぜか激しく執着されて…!?
両片思い。でも、すれ違いながら焦れていきます。
丁寧なお仕事の描写も相まって、ピンチの時の緊迫感が半端じゃありません。
そして複雑なご家庭事情によりまとわりつく、杉田さんの「誰にも負けられない。一位じゃなきゃいけない」という呪縛。
真綿で首を締めるように苦しんできた杉田さんを結城さんが解き放ってくれるシーンはもう、感動でした!
さらに!思いを伝えあってからの結城さんがまぁかわいくて!でも、杉田さんにピンチが訪れた時のかっこよさも素晴らしくて!この二人のイチャイチャをいつまでも楽しみたいなと思ってしまう作品です。
読み終えた後も番外編がありますよっ!
本当に心からおすすめします!