魔法が失われて数百年。
精霊も神も伝説となり、誰も奇跡を信じなくなった世界で、女子高生二人が放課後に語る“魔法の夢”が、物語の中心に静かに灯る。
帰り道に起こる小さな不思議。
誰にも見えない奇跡。
世界が忘れてしまった魔法の痕跡。
それらは大事件ではなく、ふとした瞬間にだけ現れる“寄り道の奇跡”として描かれる。
「――ねえ、知ってる?この世界にはね昔、精霊や神様がたくさんいたんだって」
少女が瞳を輝かせて語るこの一言が、世界の“忘却”と、彼女たちの“希望”を象徴している。
魔法が消えた世界で、それでも魔法を信じたい少女。
信じる理由を探す少女。
二人の放課後は、誰にも知られない小さな冒険で満ちている。
奇跡を追いかける寄り道は、やがて“世界が忘れた魔法”へと繋がっていく。
静かで優しく、どこか切ない、青春とファンタジーが溶け合う物語。