このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(25文字)
本作の素晴らしい点は、「主人公の死」がゴールではなく、残された者たちの崩壊という「最悪のスタートライン」から物語が始まる構造にあります。喋ることすらできないスライムという縛りの中で、いかにして闇堕ちしたヒロインたちの心を動かしていくのか。単なる最強転生モノとは一線を画す、心理描写と過酷なミッションのバランスが絶妙です。世界を救うためにまずは「言葉を取り戻す」という、地道ながらも応援したくなる主人公のロードムービーとしても楽しめます。