不燃物という題に、心のどこかに転がっている焦げたさいころを思います。夢という勢いだけで輝くことができた石ころは、若さという魔法のおかげだったのかもしれません。本当は燃え尽きたかったのに、焼け残った魂のかたまりを、ほろ苦く、そして愛情を持って振り返るような歌。儚さと切なさの入り混じった言葉選びのセンス、全体的な構成の素晴らしさ、どれをとっても味わい深いです。
燃えにくいもの。燃えないもの。燃えきることを知らないもの。多種多様な残り方をしたものらは、「不燃物」という箱に詰められたときに何を語り出すのか。あなたはこれから、燃えないからこそ熱いものを拾うことになる。