このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(166文字)
文章は段落がこまめに設定されていて読みやすく感じました。またこの作品のあらすじで「フランス革命」を題材にされているとわかったので他の作品と比べて設定がイメージしやすかったです。作品の内容としては、歴史上はフランス革命によって良い方向に動いていますが、この作品ではそうではない見方でフィクションとして描かれており、この先がとても気になる設定だなと思いました。祖母の死ををきっかけに物語が動いていくのも自然に描かれていて読みやすかったです。
革命によって平等を得たはずの世界と、現実に残る理不尽な差別との落差が強く印象に残ります。主人公が抱く素朴な疑問が物語全体の軸となり、祖母の死を境に静かな日常が大きく動き出す展開へ自然につながっていました。革命、戦争、家族の秘密が重なり合い、この先に待つ真実を知りたくなる導入でした。