冒頭、皿洗いをしながら時給を計算しているヒロインのリアナ。この時点でもう好きになりました。「痛みは金にならないが、皿洗いは金になる」——彼女の生き様がこの一行に全部詰まっています。
そんな彼女が、国家予算の横領を暗算で見抜いてしまうところから物語が動き出します。とにかくリアナが有能で、そして可愛い。何を見ても金銭に換算してしまう彼女のクセが癖になって、気づけば笑っているんです。
対する「氷の宰相」アレクセイの登場のさせ方もお洒落で、この二人が並んだ瞬間に「あ、この物語は面白い」と確信しました。冷徹なはずの宰相が、有能でドケチなヒロインに振り回されていく予感がたまりません。
借金、契約、そして少しずつ滲む甘さ。3話まで一気に読んでしまいました。ヒロインが好きになれる作品を探している人に、全力でおすすめします。