一見すると絵本のような可愛らしい語り口でありながら、その実、傷つきすぎた人間が感情を失っていく精神的防衛反応を鮮烈に描き出した、非常に切なく完成度の高い短編です。「傷つかないために空っぽになる」という選択が、「幸せや愛をも素通りさせてしまう」という最大の悲劇へと繋がる構成に、深く心を揺さぶられました。
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