統計・医学・薬学……日常を、数字で俯瞰することで見えてくる世界と、目の前にいるひとりひとりの人、そして家族。n1の重みを考えずにはいられない、硬質な筆致から生み出されるのは、情熱の熱さと、体温を持った「人」の温かみ。
母子手帳を軸に始まる第1話から一気に引き込まれました。実在の歴史や医療制度を丁寧に織り込みながら、家族の物語として読ませる力があって面白かったです。「データは集まっているが繋がっていない」というテーマが静かに積み重なり、第3話で現れた白い繭や算額、算獸碁が物語全体に不穏な気配を与えていて続きが気になります。決して派手ではなく、少しずつ違和感が積み重なっていく感じがとても好みでした。続きを楽しみにしています。