雪深い温泉街の老舗旅館を舞台に、若女将のゆきと、母親を探して訪れた少女・美来の物語。ギターを背負ってやって来た美来の母親探しから始まりますが、再会の先に待っていたのは、10年間抱え続けた怒りと苦しみでした。一方、そんな美来に寄り添おうとするゆき自身も、自分の無力さや過去と向き合うことになります。雪山や温泉街の穏やかな空気の中に、家族の傷や人の優しさが丁寧に描かれていて、少しずつ心を通わせていく二人の行く末が気になる作品です。