家族愛に溢れる赤ずきんのお兄さん。なんだか歪んで、どこかおかしい彼の愛。それをぶつけられる事になった獣人の彼。赤ずきんのお兄さんの心の葛藤と謎が随所に散りばめられています。伏線がお見事です⋯!最後には──
散りばめられた伏線に気がついたとき膝を打ちました一見フェディがただのサイコパスに見えますが、彼の正体に気づいた時にアハ体験をしてしまいました。何人の方がこの伏線に気付けるのか楽しみにしています☺
童話のような雰囲気で始まる物語なのに、その奥には主人公の抱える喪失と執着、そしてどこまでも歪んだ「家族」のかたちが描かれている作品でした。 一気に読み進めてしまうほど引き込まれ、猟奇的な怖さの中に滲む孤独に、ゾクッとさせられました。怖さと切なさが心に残る作品を拝読させて頂き、ありがとうございました。
満月の夜に理性を失う獣人がいる世界。祖母と妹と共に暮らしていた青年は、家族が狼の獣人に喰われるのを目撃する。我に返った獣人に対して、青年が取った行動は―― 冒頭から獣人の恐ろしさを前面に押し出しつつも、読み進めていくうちに思いがけぬ展開となっていくために「そう来たか!」と思う事請け合いです。