一見さんお断りの店と聞くと、とても格式の高い立派なお店を皆様は想像するでしょう。ええ、とても立派なお店です。立派で満足のいくお店です。
一見さんお断りの店は、大抵概要を聞くと『何故来客のメリットを棄ててまでお断り制にしてるの? 何かメリットがあるの?』と不粋な疑問を抱いてしまいがちな私ですが、本作でのそれは『ああ……なるほど』と思わず首を縦に振りたくなるような納得感のある内容です。
いや、実際の一見さんお断りもこんな感じの店の可能性も……←(失礼)
そういう意味でいうと、印象で物を語ってはいけないというある種のメッセージ性もある様な気がしましたね。とにかく面白い作品でした!
舞台は、紳士淑女が出入りする、格の高い大人のお店。しかも、現会員の紹介とお店側の承認がなければ入店することすらできない一見さんお断りのお店である。
聴覚や嗅覚を最大に活用した、いちいち素敵すぎる描写の数々。
押し寄せる波の音、甘酸っぱいイチゴの香り……圧倒的な文章力の高さにうっとりさせられますが、このお店はただの場所ではありません。
紳士たちが「己のシナリオ」を持って集まる、その驚きの目的とは――?
超一級品の上品な文体で描かれる、まさかの「非日常の快楽」。その最高にお洒落でシュールな正体は、ぜひお店の扉を開けて(本文を読んで)確かめてみてください。全力で笑わせていただきました!
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