会話劇は本当に難しいと思うんです。
読者が読んでいるうちにどれが誰なんだかわからなくなることがとても多いから。
この作品、舞台は夜勤のコンビニ、それだけなんです。
特別な舞台ではなく、特別に何かが起こるわけでもない。会話劇として進めるのは非常に難しい舞台設定です。
それなのに、先輩と後輩の軽妙な掛け合いは自然でテンポが良く、「おでん」「イクラおにぎり」「監視カメラ」といった何気ない話題の積み重ねが、二人の距離の近さを少しずつ浮かび上がらせます。
恋愛ものとして大きな展開はありませんが、「ここで君と話してたい」という一言からの、お客さんの来店で遮られるラストはアオハルそのもの。素敵。
派手さではなく空気感で読ませる作品であり、何も起きない時間そのものを魅力として描けている点に、この作品の良さを感じました。
会話だけで、アオハルを成立させました。
素晴らしい。
脚本も書けそうですね、この作者様。
高校生です。
すごいなぁ。高校生。