題名を読み、「牧水」は分かるものの他は想像がつかない皆様に無粋な説明をいたします。
- 若山牧水 (わかやま ぼくすい、1885年8月24日 - 1928年9月17日)... 歌人、大酒飲みとしても有名
- 前川 佐美雄(まえかわ さみお、1903年2月5日 - 1990年7月15日) ... 歌人、戦後の歌壇を率いた塚本邦雄の師
- 釈迢空(しゃく ちょうくう) ... 折口 信夫(おりくち しのぶ〈のぶを〉、1887年2月11日 - 1953年9月3日)の号(※歌人の筆名は「歌」などの注釈をつけず「号」(ごう)の一文字で呼びます)
広く知られていないものの多大な業績をなした歌人、しかも明治期以降に限定しているとなれば、短歌は平安の雅からという歴史観とは一線を画して近代の意思を受け継がんとしていることは明白です。
直近数十年の口語体短歌(分かりやすくは俵万智「サラダ記念日」以降)にも従わず、端正でありながら自虐に富む(自虐は戦後に発明されたのではなく、社会の最底辺を自覚する個人の心中に、社会から外れた自身を客観視した認識として存在しました)、近代短歌の正当な末裔として自立しています。
歌人など世の流れから外れてこそ値打ちあり。立派な気概です。