死んだ理由さえ分からない氷川が、魂の本に囲まれて立ち尽くす姿がひどく切なかったです。妖艶で気まぐれなエリザベートとの会話はどこか可笑しいのに、脈がないと気づく瞬間だけ空気が冷える。しかも任されたのは、答え合わせのできない殺人事件の究明。導いた答えひとつで死者の行き先が変わると思うと重すぎます。第二の人生を望む氷川自身の死にも、誰かの思惑が潜んでいそうで、最初の魂書を開く光がひどく不穏に見えました。