こちらの作品は非常に非常に悩みぬいて文章を苦肉の末分割されているのがわかります。
しかし、一話分が一万文字ほどありますので、PCからの閲覧を強くお勧め致します。
※携帯だとスクロール途中でバグってフリーズしたり巻き戻りするのでお勧めできません。しかしそれほどまでに文字にこだわりぬいた作品で激推ししたいので、頑張ってPCで閲覧してください。
いきなり暑苦しいコメントから失礼します。「天光の軍医ルカ」
名の通り主人公はネコーア族の両性含有のルカくん(男として生きることを決めたのでくんで)
幼少期編は子どもの悪意ないストレートな攻撃や、大人の漠然とした不安。人間の負の感情及びどうしていいかわからないという恐怖が魔物よりも恐ろしい負の連鎖を生み出しております。ここから第二章に至るまでのルカが苦難を乗り越えるシーンはハンカチ片手にお読みください。
そして第二章は”救済”ずっと自分の存在に悩みぬいていたルカくんが初めて故郷以外の他種族たちに温かく迎え入れられます。ここからはほっこりターン。ルカが成長して、温かい輪の中で女とも男ともつかない自分の肉体に嫌悪しながらも前に進んでいきます。
そして二章中盤からお待たせしました。全BL好きが渇望するガルディア皇太子ハディス様の襲来です。
BL作品としてみると第三章皇太子の愉悦編は舐めるほど読める大好物な分野ですが、耽美表現以外にもルカの長年抱き続けていた悩みをあっさりと打ち砕くハディス様の言葉ひとつひとつが、フレイアしか理解してくれなかったルカの心を溶かしていきます。
この敵同士の交わり・肉体関係からのスタートという非常に美味しい分野の囚われの猫ちゃんが少しずつ距離を近め、答えのない感情にいきつきます。
仲間は大切だし、あそこが「家」だと思っている。
それでも、俺はお前を手放すのが怖い。なぜだろう。どうしてこんな感情が?
揺れ動くルカくんの気持ちはラストの完結編に向けて思いがけない行動に行きつきます。
果たして二人の行く末は。
最後まで美しく気高く生きたルカ。そしてその魂を穢れることなく自分を愛するように消化させたハディス。二人の関係性の終着に目が離せません。
季節の移り変わり、色の見える描写、そして飯テロ。
シーンがアニメーションのようにひとつひとつ目の前で再現されるハイレベルの文章力に酔いしれます。PCユーザーであれば非常におすすめです。