第5話 「大好きだったあなたへの手紙」
お疲れ様!調子はどう?
あなたと出会ってからもう一年半が経ちましたね。最初にあなたに会った時、本当に綺麗で思わず二度見したことを思い出します。
あなたの自己管理の徹底ぶりには驚かされるばかりでした。いつ見てもきれいな顔、整った髪の毛、そして服はいつもおしゃれとは言えなかったけれど、どの服装でも個性が出ていて素敵だったと思います。
春に行われた新ゼミ生歓迎会での服装は、あなたの個性を最大限に生かしたもので、今まで見た女性の中で一番輝いていました。服装を褒められたときに目線をそらして、少し照れ気味だったことも覚えています。
私のことはどう思っていますか。ゼミ長や先生と一緒にゼミ運営と交渉事を行ってきた私を煙たがっているかもしれませんね。自分の意見を抑え込むことも多かったでしょう。
所属するラクロス部の練習の合間を縫って、ゼミでの発表もしなくてはならない状況は非常に大変だったのではないかと思います。
連絡が取れないときは厳しい言葉をかけましたが、ゼミ生全員で発表を作り上げたときの喜びは何物にも代えがたいものでしたね。
今日手紙を書いたのは、ゼミで苦楽を分かち合う中で、あなたに対して特別な感情を抱いたことを伝えたいと思ったからです。
気持ちを伝えても、あなたのことだから、「気づかなかった」とか、「今は恋愛よりも海外の大学に留学する準備に集中したい」といった言い訳を並べ立てるのでしょう。
でも、あなたの姉御肌で友達に優しいところ、他人のことを自分事として考えられる責任感、そして自分にストイックなところは本当に尊敬しています。
直接言葉にすることは叶わないけど、ここでは素直な気持ちを書かせてください。
「好きです」と。
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