出張先のホテルで遭遇した心霊現象。
祖母から習った お経 で何とか難を逃れるも
憤慨収まらぬ心持ちで、気分転換に出かけた
夜の屋台で店主に愚痴る男。
袖擦り合うも他生の縁。
店主から貰った塩から、話は店主の昔話へと。
とても巧い、と思わず唸る。何が、って
勿論、怪談がだ。
怪談としてのキモをばっちり抑えた話の展開と
何某かの背景と、その回収には舌を巻く。
まるで寄席の落語を聞く様に軽やかに進む
話のオチは、納得の更に 斜め上 をゆく。
何故ならば、これは 怪談 であるが故。
…とにかく、巧い。
そして、何とも言えない余韻が残る。
余り詳しく書くのは、野暮だから。
是非とも読んでみて欲しい、上質な
怪談 だ。