切り口が異色の日常劇、と言いましょうか。
いわゆるよくある「転生もの」とはわけが違います。
転生ものは、現実世界の人生がダメダメのため、異世界に来て逆転するというパターンがほとんど。
しかし本作では「人生は、最高だった。」と、人生に満足した主人公の死の間際から始まります。
人生をやりきったはず…なのに、たったひとつ手に入れられなかったものを取り戻したく、まるで日常生活のような「やりとり劇」のひとつひとつがまた始まるのです。何気ない過去の日常が、珠玉の光景となって映るのは、たぶん私が20年前や40年前にタイムスリップしたら同じように感じるのかなと思います。
これはもう異世界転生ではなく、人生をもう一度編み直したアナザーストーリー。
独特の世界線に感服しました。