2章読了時点でのレビューです。
本作は王道ファンタジーでありながら、読者の予想を少しずつ上書きしていく構成が見事です。先の読めない物語に引き込まれ、最後まで飽きることなく楽しめました。
また、登場人物が皆、魅力的です。
ミリカとドニの和気あいあいとした掛け合いがテンポよく、ずっと見ていられます。
もちろんイケオジも本当にイケてます!
謎のイケオジに美形騎士という大人組と成長途中の若者たちの対比が、物語に絶妙な緊張感を生み出しています。
そして、戦闘シーンでは爽快感と驚きが連続・・・!
何気ない会話や出来事が後の展開への伏線になっていて、この先の秘密を感じさせ、ワクワクします!
世界観の設定は重厚ですが説明的ではなく、自然な会話の中で理解できるため読みやすい。どこをとっても面白い。
王道の冒険譚が好きな人はもちろん、迷宮探索や成長物語、少しずつ世界の謎が明かされていくファンタジーを楽しみたい読者におすすめしたい一作です!
娘は自身の能力を隠した
自分を守るために
青年も娘の能力を隠した
彼女を守るために
二人はダンジョンの秘密を隠した
○○を守るために
小説家は自らの正体を隠した
○○を守るために
騎士は○○を隠した
○○を守るために
それぞれが何かを隠している
何かを守るために
自分か、彼か、彼女か、
生活か、誇りか、国か。
隠された真実を胸に、
隠れている真実を見つけに行く。
それぞれの思惑が交錯するとき、
迎える結末で笑うものはいるのか
宿屋の女主人ミリカを中心とする異世界ファンタジー作品です。
細かく切り替わる視点、それにより読者には明らかになる真実と思惑。
主人公が誰かと聞かれると即答することが難しいほどに視点が切り替わるのですが、混乱することはありません。
むしろ視点が切り替わることにより登場人物や物語の解像度が上がり、明かされていない謎をより鮮明に浮かび上がらせています。
魅力的な設定から生まれる謎は読者を引きつけ、物語の先へと誘います。
現在は第一章まで完結しており、二章以降が待ち遠しい、そんな作品です。
本作で「多くを知りながら追う謎の楽しさ」を体験してみてはいかがでしょうか。
宿屋の女主人ミリカには秘密があった。しかしその秘密を、宿屋に逗留していた自称売れない小説家、ウィラードに見られてしまう。ミリカの力を知った彼は、ダンジョンのガイドを依頼してきて──
主人公ミリカと彼女を取り巻く個性豊かな三人の男性が魅力的な本作。
自称小説家、その正体は──なウィラードは、歳を重ねてきた者特有の相手を見抜く観察眼、余裕があり、飄々とした態度はこれぞイケオジ!というものでしょう。
騎士オルフェスは天然たらし。女性に対して甘い言葉と態度を取るが、彼にとっては無意識のこと。これにはミリカもたじたじと思いきや……?
幼馴染のドニは好きな子に中々素直になれない子。けれどミリカを思い守ろうとする姿に胸打たれる人は多いはず。
1章ではこの三人のキャラクター性と、ミリカとドニという幼馴染の関係性がよく表現されています。
いざダンジョンへ!という場面で終わっているので、2章でいよいよダンジョンに足を踏み入れることになるのでしょう。
ダンジョンに隠された秘密とは?
まだ関係の浅いウィラード、オルフェスが今後どのようにミリカと関わっていくのか?
続きが気になる作品です。
こちら【レビューコンテスト応募】しています。