「頭がわるい」と笑われるダチョウ。でも本人は、ぜんぜん気にしていない。小さい頭も細い首も、「べつに、悪くないけどな」と受け流す。この絵本がすてきなのは、「気にしなくていいよ」と教えてくれないところ。最初から気にしていない子を、ただ見せてくれる。だから読み終わると、「ああ、こういう在り方でいいんだ」と、そっと肩の力が抜けます。同じ自分でも、まわりの評価なんて、結果しだいで後から勝手に決まる。それを知ってか知らずか、ダチョウはただ、自分のまま走っている。その姿に、静かに励まされました。